2024年秋号 ベトナム国への投資状況(ベトナム)


BDO Asia - ジャパンデスクニュースレター 2024年秋号


1.国別投資額の順位

2024年1月から9月までの外国投資家のベトナム投資(株式購入のための新規登録資本、追加資本、拠出資本など)の総額は248億米ドルを超え、前年同月比11.6ポイント増となっています。
投資額での国別第一位はシンガポールの73億5千万米ドル、第二位は中国の32億3千万米ドルとなり日本は第五位で25億9千万米ドルとなっています。また投資件数では、第一位が中国の1,245件、第二位が韓国の1,179件で日本は第四位で457件となっています。



2.地域別と業種別の投資額

投資先の地域別は、首都のハノイがある「Red River Delta」に全体の47.89%、最大の商業地区であるホーチミンの「Southeast Region」が29.14%となり、合算で77.03%と両者に投資額が集中している状況です。
業種別では、第一位が「製造・加工業」の156億4千万米ドル 、第二位が「不動産業」の43億8千万米ドルで、第三位が「電力生産業」の11億2千万米ドルとなっています。


参照:ベトナム外国投資庁2024年9月度資料より

3.おわりに

ベトナム国内では電力不足や反汚職による行政手続きの遅延があるものの、実質GDP成長率は5%から6%と高い成長率を維持しています。また日本とベトナムの関係はベトナム外交上で最高位の2国間関係を表す「包括的戦略的パートナーシップ(外務省HP「日・ベトナム首脳会談」より)」に位置づけられ今後も両国の関係はより深くなっていくと考えています(同格付けの国として、中国・ロシア・インド・韓国・米国がある)。
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BDO ベトナム 内田 強 uchida@bdo.vn