ビジネス・デューデリジェンスとは、対象となる企業や事業の経営環境、将来見通し、競合動向、対象企業の強み・弱みなどを分析しつつ、対象企業の作成した事業計画の妥当性を検証したうえで、必要な事業計画の修正を行うことです。また、M&Aのプロセスで行われる場合は、対象会社のビジネスモデルの把握、事業性評価、シナジー効果分析、事業統合に関するリスク評価などを行います。
ビジネス・デューデリジェンスでは、次のような内容が含まれます。
①コマーシャルアナリシス
市場環境や事業構造、対象企業の強み・弱みなどの分析を通じて、売上計画の蓋然性を精査します。
②オペレーションアナリシス
製造業におけるQCD（品質、コスト、納期）や4M（Man（作業者）、Machine（機械）、Material（材料）、Method（作業方法））などの観点から生産オペレーションを分析します。
③ITアナリシス
使用している基幹システムや、対象企業の保有データの移行可否など、情報システムの状況を確認し、対象企業のIT関連の課題や統合後の対応の必要性などを分析します。
④ガバナンスアナリシス
対象企業のガバナンス状況を精査し、必要な決裁権限規程など会社諸規程の整備状況分析と整備された内部統制がルール通りに運用が行われているかについて分析します。
⑤サステナビリティアナリシス
対象企業がESG経営・SDG’ｓなどサステナビリティ対応を実施できているか、実施に向けた計画を策定しているかについて分析します。