不正リスクマネジメント

企業を取り巻くリスクが複雑化する中で、戦略やオペレーションの阻害要因となるリスクを網羅的に把握し、対応することが求められます。不正は場所を問わず発生し、企業に財務的損失や評判・ブランドイメージの低下(レピュテーションリスク)をもたらすだけでなく、関係先にも大きな影響を及ぼします。不正や不正リスクを放置することは、企業の将来の成長機会の逸失につながりかねません。

BDOは、経験豊富なプロフェッショナルによる調査を通じ、不正リスクの有無の評価やモニタリング体制の構築、不正の兆候があった場合の実態把握等を支援しています。既存のフレームワークを当てはめるのではなく、個社・業界の現状を把握した上で「何が優先的に対応すべきリスクか」 「全社的にリスク管理の活動が定着化しているか」を重視し、精度の高いリスク評価を基に効率効果的なリスクマネジメントの実現をサポートします。具体的なサービス内容は以下の通りです。

 

  • 不正リスク評価

不正を予防するためには不正リスクを的確に把握し、リスクベースのアプローチで低減策を講じることが必要です。事業領域特有、あるいは展開する国・地域特有の不正のトレンドも踏まえた上で、社内の体制やプロセス、不正対策の現状のリスク診断を行い、不正リスクの有無の評価を行います。リスクマップを活用してリスクを網羅的に抽出した上で、関連部署・関係者への質問票とインタビューによる調査を行い、解像度の高い実態把握を行います。

  • 不正リスク対策

検知された不正リスクに対しては、評価に基づく効率的なリソースの活用による低減策を講じ、リスクの顕在化を防ぐことが求められます。子会社や各事業所のガバナンスを強化し、不正が起きやすい体制やプロセスを見直すことで、リスクの兆候を速やかに把握できるモニタリング体制の構築を支援しています。

  • 取引/投資前リスク・デューデリジェンス

取引や投資前にリスク・デューデリジェンスを実施することで、企業は買収対象先あるいは取引先候補のコンプライアンスやレピュテーションなど、非財務情報に関わるリスクを予め把握し、取引や投資実行によって不正リスクに巻き込まれることを回避することが可能です。